ホットヨガをすると血液がドロドロになるのはなぜ?

今回は、特にホットヨガによって血液がドロドロになると言われる理由と、その対策について詳しく解説します。

ホットヨガをすると血液がドロドロになるのはなぜ?

ホットヨガを体験すると、誰もがその発汗量に驚くことでしょう。1回のレッスンで500ml~1リットル以上の汗をかくことも珍しくありません。この大量の発汗が「血液ドロドロ」現象と深く関係しています。

血液がドロドロになるメカニズム

ホットヨガで血液がドロドロになる主な原因は、脱水による血液濃縮です。

  • 大量に汗をかくと、体内の水分が急速に失われます。
  • 水分が失われると、血液の水分成分(血漿)が減少し、赤血球や血小板の比率が高まります。
  • これにより血液の粘度が上昇し、いわゆる「ドロドロ血液」状態になります。

この状態は循環器系に負担をかけ、動悸、立ちくらみ、めまいなどの症状を引き起こす可能性があります。特に高齢者や高血圧・心臓疾患を持つ方は注意が必要です。

電解質バランスの崩れも一因に

汗には水分だけでなく、ナトリウムやカリウム、マグネシウムといった電解質(ミネラル)も含まれています。これらが過剰に失われると、体液の浸透圧バランスが崩れ、血液の流動性が低下する原因となります。

  • ナトリウム不足 → 血圧低下・けいれん
  • カリウム不足 → 筋肉のけいれん・不整脈
  • マグネシウム不足 → 倦怠感・集中力の低下

対策と予防方法

ホットヨガでの血液ドロドロを防ぐためには、適切な水分補給とミネラル補給が不可欠です。以下のポイントを押さえましょう。

レッスン前

  • レッスンの30分前までにコップ1〜2杯(約300〜500ml)の水を飲む
  • スポーツドリンクや経口補水液もおすすめ

レッスン中

  • 15〜20分おきに少量ずつ水分を補給
  • 1回あたり100〜150mlを目安に

レッスン後

  • 発汗量に応じてしっかり補水
  • 塩分やミネラルを含む飲料で電解質バランスを回復

日常の生活でも意識したいポイント

  • 食事からも水分とミネラルをしっかり摂取(味噌汁、野菜、果物など)
  • アルコールやカフェインは利尿作用があり脱水を助長するため注意
  • 日常的に血液検査を受け、自身の健康状態を把握することも大切です

まとめ:ホットヨガは「準備」が肝心

ホットヨガは美容や健康にさまざまなメリットがありますが、その反面、体への負担やリスクも無視できません。特に「血液がドロドロになる」現象は、準備不足や誤った水分管理によって起こる可能性が高いです。
初心者の方は、体調管理をしっかりと行い、無理のない範囲でレッスンに参加することを心がけましょう。正しい知識と対策があれば、ホットヨガは安全で効果的な健康法となります。

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